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障害者とMacintosh
誰にでも、
Macはやさしい
障害者のMac
サポートする人のMac
発売
毎日コミュニケーションズ
Mac Fan BOOKS
1750円+税
ISBN4-89563-013-7
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出版してずいぶんたちました。
1 iMacとiBookが発売になって、キネックスの利用者がコネクターの関係で利用
できませんでした。ADBからUSBへの変換コネクターがやっと開発されたとの
ことです。しかしMac OS9.2までです。Mac OS10の対応はどうなっているので
しょう。待ち遠しいです。
アップルディスアビリティセンター
http://www.apple.co.jp/solution/disability/index.html
2 Windows用のキネックスが「ディスカバリー」という名称で発売されました。
アップルディスアビリティセンター
http://www.apple.co.jp/solution/disability/index.html
3 ちょうど本が出版された2年前、日本障害者協議会のプロジェクトチームが
全国規模で「パソコンボランティア」を立ち上げる緒についたところでした。
現在では全国各地にこの運動が広がりつつあります。
日本障害者協議会ネットワークパソコンボランティア支援センター
http://www.psv.gr.jp/index.html
4 電子支援機器満載の「こころWeb」
「こころWeb」
http://www.kokoroweb.org
この出版によって、多くの人からメールをいただきました。
いたらないところとかご指摘をいただいて大変助かりました。
それよりもなによりも、実践的で分かりやすいというご意見とか、
自分も地域で活動したいと思っていたので、役に立つなどのご意見をいただきました。
本を出してよかったなあと思う今日この頃です。
私もみなさんと心を同じくして、自分の地域の「障害者とコミュニケーション」の
向上のために微力ながら「市民活動」したいと考えています。
目次
- 第1章「初めまして」
- 第2章「私達の実際の活動から」
- 第3章「障害者のためのMacintosh選び」
- 第4章「障害者のためのMacintoshの基本機能」
- 第5章「障害者のためのMacintoshの周辺機器」
- 第6章「Macintoshを使いやすくするソフト」
- 第7章「Macintoshを核として活動している団体について
- 第8章「これからのことを少し」
- 第9章「資料編」
「いきなり奇妙な小見出しだが、ちよっとぷりかえって「パソコンっていったい何だ」ということを考えてみたい。パソコンは、テレビや自転車と違って、なんともよくわからない機械だ。急に「いったい何だ」といわれても即答に苦しむ。あえて定義をしようとすれば「コミュニケーションを支援する装置」ということになるだろうか。ワープロで文章を書く、表計算で表やグラフを作る、マルチメディアソフトで動画を制作する。どれもこれも「誰かに何かを伝える」際に行う、つまりコミュニケーションのための装置だ。もちろん通信機能は、まるっきりコミュニケーションであるし、さっきちよっと書いた「ハローキティの7つのおくりもの」のようなCD‐ROMタイトルもまた、書籍に代わるコミュニケーションメディアである。ところでメガネは「視力を支援する装置」である。これは視力に問題があり、よりよい視力を望む人のための装置だということになる。そういう視点で考えれば、「コミュニケーションを支援する装置」は、本来「コミユニケーションに困っている人」のためのものであるはずだ。障害者は、ほとんどの場合「コミュニケーションの分野で困っている」人たちである。視聴覚の障害はもちろん、肢体の障害でも「行動に制約がある」、「コミュニケーションの機会を阻害される」という点で、コミュニケーションの部分で問題を抱えているのだ。それならば、パソコンは本来障害者のものだ、ということはできないか。そこまでいうのは言い過ぎだとしても、障害者は、パソコンの本来の意義からすると、「もっとも大切なお客さん」だということになるはずだ。昨今、よく「障害者もパソコンを使っている」という姿勢の新聞や雑誌の記事を見かけるようになったが、本当は、障害者こそパソコンを使う意味も必要もあるのだ、と私は主張したい。パソコンは障害者のものなのだ。」
近視の人が眼鏡をかけるように
障害を持つ人のコミュニケーションツールとしてコンピュータを使用しよう。
しかし、現状のコンピュータはどうだろうか。
そこで現状のコンピュータ(Macintoshを中心)の紹介と、
「障害者とコンピュータの活動をしている団体」(Macintoshに限らず)の紹介を
行い、私達はどう活動するのがいいかの私案を紹介させていただいています。
障害を持つ人、その家族だけでなく、
コンピュータを使っている人、エンジニアなど
読んでほしいと思っています。
ぜひ、ご感想をお聞かせ下さい。
214頁 1750円
小川美紀雄
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